こんな人に看護師業務なんてしてほしくない

看護倫理のかけらもない上司

精神科閉鎖病棟で17年間働いてきました。その後転職し、整形外科病棟で1年、療養型施設で2年、ショートステイのホームで2年働いている40代の男性看護師です。
その一番長く働いていた精神科閉鎖病棟に、とんでもない上司が赴任してきたことが、転職の原因です。
一言でいって、手柄はすべて自分、不祥事はすべて部下、ということを平気でする人でした。
色々問題を起こした人ですが、私が転職すると決心した直接のきっかけとなったのは、その上司による飲酒事件でした。
正月の夜勤で、他の勤務者と一緒に飲酒していたのです。
精神科閉鎖病棟と言えば、行動制限が色々とある病棟です。まずは自由に病棟へ出入りができません。病状によれば保護室や電話制限、拘束もあります。そんな場所で、それも正月に飲酒して、目撃した夜勤スタッフに一度は非を認めたにもかかわらず、看護部長には部下の不祥事のみとして報告してしまったのです。
報告を受けた看護部長は、その責任逃れをした上司も「不祥事を起こした部下」も不処分にし、院長・理事長に対しては事件そのものを隠蔽しました。あげくの果てには、上層部に報告したスタッフには脅して退職へ追い込んでしまったのです。
その上司もですが、その上司にすっかり丸め込まれた看護部長も、看護倫理も職業人としての自己規範もないとしか言えません。そんな看護師が、患者さんに医療・看護を提供出来るのでしょうか? ましてや看護管理などできるのでしょうか?
私は正直に、もうこんな職場で働きたくないと思いました。

看護業務はチームプレイ

この上司はいつも、患者さんの状態が良くなれば自分の看護のおかげ、悪くなればスタッフの責任にしていました。
しかも、ちょっとでも意見すると、すぐに切れる。「あんたとはもう口利かない!」と言われたときは、あまりの幼稚さに呆れました。
でも、看護はスタンドプレイではなくチームで行うものです。しかも看護業界は横のつながりが結構あり、転職も元同僚からの紹介とうことも珍しくありません。
だから聞いてみました、元同僚にこの上司のことを。なんでも、前の病院では不倫で辞めざる得なくなり、その不倫相手が紹介した病院で勤務し、その病院でも自分の勝手な主張を押し通し、結局辞めざる得なくなり、この職場へ来たということでした。

看護師が聖職だとは思わないけれど

看護師が聖職とは思いませんが、生命を扱う者として、病者をケアする者として最低限の自己規範と社会規範、看護師としての倫理感、自己の看護観が必要だと思います。
看護師免許は時に業務停止や免停まである免許です。絶対的欠格事由や相対的欠格事由の意味、保助看法医療法で看護師の業務独占があり、看護師の地位と責任を定めています。このことを私達は心していかなければいけないと思います。
それに部下を持つ身であれば、常にスタッフ全体をみてモチベーションを上げ、スタッフを伸ばしていけるようにすべきです。
そして、問題のある上司が1人いるだけでも、組織は時に保身に走ります。腐った組織、上司には早々に見切りをつけましょう。